私にとって長年の夢であった 「京町家で暮らす」という目標を実現することができました。
M.S.R 様のお声
戸建て
【M.S.R 様より】
このたびは、物件探しからご契約・ご決済に至るまで、長きにわたりご支援いただき、
誠にありがとうございました。
クレバー不動産の皆様のご尽力のおかげで、私にとって長年の夢であった
「京町家で暮らす」という目標を実現することができました。
私は京都に暮らして20年以上になります。長い年月を通じて、京都の歴史、美意識、
そして人々の感性に深く惹かれ、特にそれらが息づく京町家に特別な思いを抱くようになりました。
時代の流れとともに町家の数は減少し、そうした建物が持つ「美のはかなさ」は、
日本文化そのものを象徴しているようにも思えます。だからこそ、限られた数の町家を
次の世代へ受け継いでいくことに、大きな意味があると感じています。
理想の物件に出会うまでには、約5年という歳月を要しました。
さまざまな町家オーナーの方々、町家研究の関係者、不動産業者の皆様とお話しを重ね、調査と学びを続けてきました。
幸いにも私は日本語を話すことができますが、言葉の壁がなくても、「なぜ町家に住みたいのか」「どんな暮らしを思い描いているのか」といった価値観を共有することは、決して簡単なことではありませんでした。
近年、町家は投資物件や短期滞在向けの宿泊施設として購入・改修されるケースが増え、本来の「住まい」としての機能が
失われつつあります。観光需要が高まる中、そうしたニーズに応える形で多くの業者が方向転換し、私のように
“家族として住み続けたい”と願う者にとっては、選択肢が非常に限られてしまっているのが現状だと感じます。
「将来的には家族と暮らし、孫の代まで住み継いでいきたい」と伝えると、
多くの場合は民泊用に改装された町家を案内され、長期的な生活には不向きな構造であることに落胆する…
そんなやり取りを何度も経験しました。最後には
「条件に合う物件があれば連絡します」と言われ、それきりになるのが常でした。
そんな中で、ご担当者様は私の話に耳を傾け、丁寧に向き合ってくださいました。
もしかすると、御社が若い会社であり、他社と差別化を図ろうとされていたからかもしれません。
それでも、私のような「もののこだわりの強い不思議な外国人」からの相談に真摯に対応し、家族暮らしに相応しい、
未改装の物件を複数ご紹介くださったことに、心から感謝しております。
この春から夏にかけて、アレックス・カー先生とともに、今回の物件を
「住まいとしての町家」の新たな模範となるよう再生していけたらと考えております。
京都の文化や歴史を大切にしながら、現代の暮らしにも調和し、将来的には、
私の生徒たちの学びや地域への貢献にもつながる空間を目指します。
工事が無事に完了した暁には、ぜひ現地をご覧いただければ幸いです。
あらためまして、このたびは本当にありがとうございました。
【スタッフからの声】
M.S.R 様
この度はおめでとうございました。
私も常々感じていた「京都ならではの日本文化」が失われ、京町屋が次々と投資家向けの
旅館業、民泊へ移り行く時代背景を危惧している中、M様との出会いは一つのメールからでしたね。
ご依頼を受け、物件を探している最中、正直「ここまで日本文化は廃れたのか」と
悲しみを抱く一方、M様に強い縁を感じる物件を見つけました。
それからは打ち合わせを重ね、京町屋であるからこそ逆に大手金融機関でも
融資がおりづらい中、M様の尽力、私もお手伝いさせて頂き、購入に至りましたね。
日本の文化を外国の方が守る。
不動産業に関わる私ですら危惧しているこの時代背景の中、この不思議な縁を
どうか守り続けて頂きたく思います。私も小さい力ながら、これからも頑張りたいと
思います。この度は有難うございました!
また改装が完成したら、是非拝見に伺わせてくださいね!